コロナが流行している今、私はワーママ妊婦として普通に勤務している。
毎日どこで感染者が見つかった、次はここだ。という報道がなされる。
「時差通勤・リモートワーク推奨」って言ったって、できる会社は元々そういった勤務体制が整備されていた一部の企業だけだろう。
バス・電車を使って路線も3回乗り換え片道1時間を超える通勤。
毎日往復2時間も新型コロナの恐怖にさらされているということだ。
電車では、毎日のように「新型コロナウイルス対策のため、時差通勤やリモートワークが推奨され…」と聞かされる。
私だって家で働けるなら働きたい。
しかし、在宅どころか時差通勤も叶わず、いつも通りの出勤・勤務。
始業時間も、密集した会議室で行われる対面会議もいつも通りだ。
せめてもの救いは朝早い通勤電車に乗っていた人の中にはホワイト企業で働いていたサラリーマンが多かったのだろうか、心なしか乗客が減ったことだ。
ある日、安倍さんが「学校を休校にする」なんて急に言ったものだから、びっくりだ。
学校で働く友人にLINE。
学校大丈夫?大変なことになったね。
急に休みになるとか初耳。現場はパニック。
そっか。無理しないでね
現場にいたことがある経験から状況が分かるだけにそれ以上のことは何も送れなかった。
学校を休校にするくらいの危険性があるってわかってるなら、どうして生まれた子どもは守られて、お腹の子は無視されてるの?
本当は大きな声で言いたい。私だってこんな状況で外に出たくない。
毎日往復2時間のバスと電車でなんか通いたくない。
妊婦じゃなければ家に2歳のゆうはいるが、そこまで気分も落ちなかったと思う。
が、今は状況が違う。
妊婦で免疫が落ちているだけに、自分の体調も不安で仕方ない。
まして、薬も見つかっていない、妊婦には薬を使えないと言っている状況で新型コロナに罹ったら、お腹の中の赤ちゃんはどうなるの?
母体が新型コロナに感染しても胎児には影響がなかったっていう論文が何度も出されているが、妊婦には治療法がなくて困っているだとか、結局重症化しているでしょう。中国では死産になってしまったニュースが出てるじゃない。
妊娠何週時点で罹ってどうだったかのサンプル数は妥当なのか。
少なくとも妊娠初期に罹った妊婦さんはまだ出産には至っていない。
本当にそれで“問題ない”と言えるのか。
日本国内で誰か妊婦が死ぬか、死産にならないと“危険”という認識にならないの?
そんなの待ちたくない。
働きたくないわけではない。
ただ、今の状況でお腹の子を守れるのは「私」しかいない。
安全に働ける環境は自分では作れない。
それなら私は逃げる(辞める)しか選択肢がないのかと自分を追い込んでしまう。
こんな状況なんだもん、もう、周りから何を言われてもいい。
だってその人達のその発言には「責任」がないから。
新型コロナが蔓延する中、無事に産休まで働き切り、元気な子どもが生まれて初めて「ほら、大丈夫だったじゃない。心配しすぎやったでしょ。」
とか言われる。それでも赤ちゃんが元気に生まれてくれるならそれでいい。
もし、コロナに罹ったら「大変だねー。やっぱり休んだほうがよかったんかもね。だけど、仕事休まなくてもなってたかもしれないし、こればっかりはわからないよね~」で終わりでしょ?ほら、所詮他人事。
安倍さんの発言でそれだけ周りが一斉に動くのが分かったから
どうかお願いします。もう一度その声で
「妊婦労働者は新型コロナが終息するまで自宅待機。その分は国が補償する。」
と言ってもらえないですか。
そこまでしてもらえないと、あなたが思っているより社会は妊婦に冷たく、厳しいのです。
国 → ワーママの声
働け→大学卒業してがむしゃらに働いてきました。
産め→妊娠中色んなことを心配しながらもギリギリまで働き痛みを乗り越え生みました。
働け→育休復帰して小さな子どもを世話し、職場に謝り倒しながらでも
なんとか必死に迷惑をかけまいと働いています。
なのに、コロナ発生で妊婦無視?
→国が将来の子どもを守らずだれが守る?
子どもは社会で育てるだ?誰がどの口で言ってる?一体その目でこの社会の何を見ている?
妊婦マークを付けてても皆目線をそらして誰も座席なんぞ代わってくれない。
赤ちゃんが泣いていたら迷惑そうに冷たい視線を向ける。
あなた方が言う“社会”には誰が住んでいるのですか?
希望的想像の性善説のまま育ってきたような人しかいない社会ですか?
残念ながら今の日本はそんな社会ではありません。
この国では生まれてからしか人として扱ってもらえないのですか?
私たち妊婦の中の胎児はエコーを通せば姿も見えるし心拍もある。
なのにどうして守ってもらえない理由があるんでしょうか。
国のトップが、未来の大切な人を産もうとしている妊婦を守る姿勢を見せなければ、出産も子育ても大変なこの日本で誰が安心して子どもを産みたいと思えるのでしょう?
「少子化」はデータ上のただの数字の問題ではありません。そこには女性をとりまく様々な柵や、事情、「女性の気持ち」の部分が大きくあると私は思います。
日本という国は何を守ろうとしているのですか?
これからの日本の将来は、今回の新型コロナウイルスへの対応でよく見えるはず。