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「切迫流産」診断。まさか自分がという気持ち。新型コロナウイルス感染恐怖の裏で。

「切迫流産」診断。まさか自分がという気持ち。新型コロナウイルス感染恐怖の裏で。

職場での生活

新型コロナウイルスの中、妊婦で働き続けるのが怖いな。と思っていた私。

ニュースを見たり、色々調べて何とか会社にわかってもらおうとしたが、どうしても伝わらなかった。もう家にいるためには退職をするしかないと思いつつも、先のことを考えたらそんな簡単にはやめられないと、最終決断できずにいた。

毎日満員電車での通勤、密集している職場、本当は怖くて行きたくない。近隣で感染者がいるのに、保育所に息子を預けるのもこわい。でも、職場に迷惑はかけられない。国が妊婦についての感染予防のための扱いを言ってくれればいいのに。

職場に配慮してもらえないということはつらかったが、それも急なことだったから仕方ない話なのかもしれない。「制度がないから」職場もどうしようもなかったのかもしれない。だからこそ、国が明確に出すべきなのだが。

でも、制度がない以上、何とか働かないといけないプレッシャーでいっぱいだった。

ある日、職場で下着につくくらいの少量出血をしていた。

気になるけど…これくらいで早退できないし。もう妊娠5カ月に入ってるし、大丈夫よね。

とあまり気にせず働いていた。その後もお腹が張る回数が増えていた。「何か前と違う。そんなことなかったのに…。」そこは2人目の妊娠。母親の勘のようなものが働いたのかもしれない。その嫌な予感は後に的中するのだが。

仕事も年度末・年度初めとバタバタする時期。しんどかったけれど、ここで休みたい何て言える雰囲気ではない。産休・育休を経たらまた復帰したい。そのためには、今、職場に迷惑をかけちゃいけない。と自分にプレッシャーをかけていたのか、徐々に追い込まれていた。

ワーママとしての生活

仕事だけではなく、想像以上にワーママ生活は大変だった。大変なのを覚悟で仕事・家事・育児を頑張ろうと決意し復帰はしたものの、なかなか上手くいかないことも多く毎日色んな所で「すみません」、寝顔のゆうに「ごめんね」を繰り返した。

フルタイムで復帰した私は、通勤電車以外は早歩きで移動。そうしないと保育園のお迎え時間に間に合わないのだ。園でも遅いお迎えグループに入っている息子。最後ではなかったが、それでもやや胸が痛い時が多かった。

ゆう

お母さんきたっ!お母さーん!

と走ってきてくれる息子を抱きしめベビーカーに乗せる(時には乗車拒否もあるので、困った挙句片手で抱っこして、片手でベビーカーということにもなるのだが。)

家についてからもノンストップ。家に着くなり、腹ペコのゆうは

ゆう

ご飯食べたい!

と騒ぎ出すので、白ご飯にじゃこやふりかけをかけ、出した後にパパっとおかずを作る。できたと椅子に座るのもつかの間、ゆうのご飯が終わるなりお風呂が待っている。そして寝かしつけ。寝た後に洗濯・片付け・保育園の準備…。“生活”をするってこんなに大変なんだなぁって。(分身の術を身に着けたい。子ども1人につきお母さんにも腕が2本生えてきたらいいのにって本気で思ったこともあった。笑)

妊婦検診で。

赤ちゃんの様子がエコーで見られるので、妊婦検診は毎回楽しみ。

今日は起きてるかな~?元気にしてるかな~?動いてくれるかな~!

仕事のことも、上の子のことも置いといて、この時ばかりはお腹の子のことだけを考えられる心穏やかな時間。(1人目の時は、自分1人になったら常にお腹の子のこと考えてたけど、2人目ともなると上の子に振り回されています。)

エコーにうつった赤ちゃん。元気に動いてくれて一安心!まだ、はっきりと胎動が分からなかったから余計に心配になったりもするのよね。赤ちゃんの様子が見られて一安心。

そして子宮頚管を測る検査。今まで何も言われてなかったから何とも思っていなかった。が、ここで問題発生。やや短くなっていると。問診の時にちょっと出血したこともあって…ともいうと、それは…。という感じだった。

内診を終え、落ち着いて対面で話すことに。今までも「職場と働き方については交渉している」と言っていたので、医師もここまで新型コロナウイルスが言われる中、職場も対応しているだろうという認識だったようだ。

「新型コロナも怖いし、仕事をやめよう」と思って伝えた時に、それよりも前に「切迫流産になっている」と言われ自宅安静にするよう診断書が出た。そして、これからは無理をせず異変があればすぐに病院に連絡すること、無事に産めるよう頑張ろうと言われた。

原因は…?

結局原因が何かはわからない。

私の場合、体調の悪い中迷惑をかけまいと無理をしてフルタイムでの仕事を続けたこと、2歳児のわんぱく男の子のワンオペ、直近では新型コロナウイルス感染の心配と対策をしてもらえないというストレス…。

元々身体が弱いほうじゃないだけに、まさかのトラブルだった。1人目はとても順調に経過し、無事に産めたし次も大丈夫だろうと。でも、1人目とはあまりにも生活が違っていた。

そして、また、妊娠・出産は奇跡の連続なんだとも実感した。

最後に。

健康に妊婦生活を送り、無事に出産できることがベストだが、今は社会全部が不安で包まれている。今回の診断書で職場から休む許可を得たが、妊娠トラブルで診断がつくこと自体に不安とショックを受けた。初めから「無事に赤ちゃんを産みたい」その気持ちだけだったのに。

「診断書」は何かトラブルがないともらえない、でもそうでなければ安静にもできないというのも酷すぎるのではないだろうか。(別の病院を受診していた友人の職場も理解がなかったため、状況を説明し「妊婦の感染予防のために」と医師に書いてもらいそれを持って交渉したと。※高齢出産でそれだけの理由かは不明だが、本人談より)

病院によっても対応は違うだろうし、もちろん医師からは嘘の診断書は出せないのも事実だ。

でも、このままだと、希望しても仕事を休めない(在宅勤務などもできない)妊婦が、退職せずに新型コロナウイルス感染予防のために外にでないという選択肢がなくなる。もちろん妊婦は個人レベルでの感染予防は徹底的にやっている。生活の中では「通勤・職場」が最も危険な場になっているのに、これ以上個人レベルでどうしろというのか。

とうとう、危惧していた国内での妊婦さんの感染者も出てしまった。国は事態の責任を重く受け止め企業などに対し強制力のある形での、妊婦出勤停止等、早急な対応をしてほしい。

どうか、今、大変な思いをしている妊婦さんが無事に赤ちゃんに会えますように。(私も療養頑張ります!)

-コラム, マタニティ, 子育て

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