もう一度鎮痛カウンターを取り出し、間隔を測ってみると5分間隔。
あれ思ったより短すぎた。(笑)
もう一度、産院に電話をする。
すみません5分間隔になったのですが、どうしたらいいですか?
準備ができたら、すぐに来てください!
病院に行く許可が出たのは良かったが、まだ日曜日の夜10時半。月曜日に病院に行くと言う作戦は見事に砕け散った。
急いで登録していた陣痛タクシーに電話。そして1人目を産んだ産院は
私の家→実家→産院
と言う場所の配置で入院セットを実家に置いていたため、その後、実家にも電話をする。
タクシーに乗り込み、まずは実家に向かう。
実母は一緒に産院に行こうとしていたが、
いや、いつ産まれるか分からないから。また生まれたら連絡するわ!
と、さっさと荷物だけ受け取り、タクシーに戻る。(この時、のすけは私の横に常にいたわけだが、存在感がなくなるほど、本当に何もしてくれなかった。)
産院に向かう途中、陣痛タクシーの運転手さんが、
今日は陣痛の方多いですね。今日は満月なので、やっぱり何か関係があるのかな?頑張ってくださいね~。
と月の力について語ってくれた。
産院について、空を見上げると、確かに見事な満月だった。
表玄関は閉まっていたため、裏口から通される。受付に向かい、書類を書く。この時は痛みが強くなっていたため、書類を書きながら、立っているのが辛くなった。(ただし、ここでものすけは、何もしてくれなかった。今考えると、書類を書くくらいやってくれてもいいではないか。とも思うのだが、その時は「早く書かなくちゃ。」で頭がいっぱいだった。)
個室の分娩室が並んだ廊下を歩くと、あちこちで断末魔のような叫び声が聞こえる。その声だけでかなり恐怖だった。
個室に入り、いろいろな検査を受ける。助産師さんが、
この感じだと明日の朝までは生まれないかもね。今日はゆっくり寝てね。
あー早まったか。でも何かあった時も安心だし
と寝ようとしたが…無理だ‼
明日の朝まで生まれないと言われてしまったし、もうこれは耐えるしかないんだな。と覚悟を決めて痛みに耐えながら朝を待つことにした。
出産体験3に続く。
出産体験1はこちら