陣痛が来て何か出そうと思ったらすぐにイキんでポンっと生まれるイメージだったが、実際は違った。いきみ逃しと言う苦行をしなければならなかったのだ。それはもう、1週間分の便が肛門に向かって顔を出そうとしているときに、トイレに座り、出そうとする中で、はいストップ。と言われているような感覚に近いかもしれない。そう言われれば早く出したいと思うのも仕方ないだろう。しかも、耐えている間、また陣痛がくるのでそれがとてつもなく痛いのだ。産んでしまえばこの痛みから開放されると思うと
頼むから早くいきませて、産ませてくれぇぇぇ
と心の底から思った。
助産師さんから「はい、横向いていきんで!」「仰向けで!」「次の陣痛で思い切りいきんでいいよー。」等の声に合わせて頑張る。出産初心者の私に的確に指示をくれる。ありがたい。ありがたすぎる。(のすけは立ち合い出産で頭のところにいるんだけど…ね。ドラマのようにはいかない。リアルすぎる体験はこちら)
早くでてこい!マイベイビー!
ゆうの産声を聞いたとき、本当にほっとした。
ゆう!会いたかったよー!ありがとう‼
が初めの私の言葉。医師には「もう名前決めてたんだ!」と言われた。子どもの名前は生まれて初めての親からの大切なプレゼント。2人でいっぱいいっぱい考えて決めたんだよ。
せっかくの立ち合い出産だったので、のすけにへその緒を切ってもらった
(ふるふる…)こ、ここで、い、いいんですか?
できないなら私やりたいー!やらせて!笑
えいっ!(なんだがゴムのチューブみたい…。)
のすけにとっても、いい経験になったみたいです!
分娩室滞在時間6時間で私の初産は終わった。
私の出産の痛みの表現は
体の中でダンプカーが迷子になって、あちこち走り回ったと思ったら、25ポンドのボーリングの球が体の中をゆっくり転がる。 身体がきしむように痛いのだ。
出産は出口が痛いと思っていたが、もう、そっちの痛み何てどっちでもよかった。「パチン!」と会陰切開されても「切って早く出るなら出してくれ‼」と思ったくらいだ。
確かにあの痛みは経験できない。だが、残念なことに「とても痛い」以上の言葉を持ち合わせていないため、それしか言えない。さらにすごいことは、産んだ後は赤ちゃんに会えた嬉しさで今の今までの激痛を忘れられるのだ。産んでしまえば「あぁ~、痛かったな~」で終わってしまう。
実際に産むまで、出産関連の痛みについて知らないことが多すぎた。出産の痛みは陣痛や産むときだけではなく、お腹の上に大きな保冷剤を乗せたり、産後直後に高熱があったり、後産や産んだ後の子宮の収縮、会陰切開後の痛み等々…。あんなに痛いとは知らなかった。 そして、知らなくてよかったとも思った。(2人目出産前だが、その痛みももう忘れているので大丈夫。笑)
ゆうの検査も終わり、元気だということで一安心。
何か聞きたいことはありますか?
朝ごはんは何時ですか?
のすけに笑われた。でも、出産頑張ったらお腹すいたんだもん。この病院を選んだのも「ご飯が美味しいから」が理由。しっかり晩御飯も食べてきたし、これで朝ごはんも食べられるし、3食飛ばさずに食べられてよかった~!笑
人生に何度とない経験。
2人目は楽って聞くけど、今回の出産はどうかな?(痛みはもう忘れた。笑)無事にお腹の子に会える日を楽しみにしています。
番外編に続く…?続きました。
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