子どもの命を守りたい。ただそれだけ。
それなのに、なぜこんなに国が無視するのかということ。
妊婦の中に宿った「お腹の命」は無視されていいのかということ。
職場や職種によって辞められない・休めない事情があること。 いつになったら「妊婦出勤停止」が国からでるんだということ。それがない限り休めない妊婦が多くいるということ。(この記事に今までの全てをまとめています。) 何か起こってからだと手遅れになる。最後の責任だけ個人に押し付けるつもりなのか。
「子どもを増やせ」「女性活躍」と言うクセに、妊婦も守らずどこから子どもが生まれてくると思っているのか。小学校の保健の授業からやり直したほうがいいんじゃないかという国のトップ。
実際これだけ休めない妊婦がいることで、それだけ社会が支えられているという事実。
休校になって子持ちママが休むことになり、職場が困っただけそのママ達が頑張っていたということ。
自分から子どもにうつしたらどうしようと不安な中、働くお母さん。
よく言われる悪い意味での「妊婦様」になれる図太さがあるなら、周りの迷惑等考えず、相談もせず、自分のことだけ考えて勝手に休むなり、引継ぎもせずやめられること。保障も必要。でも今はただ命を守るために休ませてと思っている人がいるということ。それができないから悩んでいる妊婦に、やれ「妊婦様」だの「旦那の稼ぎが悪い」だの言う人の心はきっと何かで満たされない不満があって辛いのだろう。
妊婦生活や出産の不安に加え、多くの分娩施設で立ち会い出産禁止や面会禁止などが行われ刻々と状況が変わってきている事実。感染防止という理由は理解できても、やっぱり本音はつらいと言うこと。(私のクリニックでも毎週のように禁止事項が増えていく。)
最近、やっとテレビで妊婦が取り上げられても、「そうじゃない、そこじゃない」感。
ワーママをしている時、走り回って息子を迎えに行ったり、毎日を必死に生きていた。保育園に入るのも一苦労。色んな基準で点数がつけられる。それなのに保育所に預けている子育て女性に対して「カフェって。そんな余裕どこにある?」ってスッキリでモヤっとしたり。
ちょっと、最近ハードすぎやしませんか。
誰かを責めても仕方ないし、責める気もない。
でも、自分が置かれている苦しい事実に声を上げて「助けて」と伝えることと誰かを責めることは違う。
むしろその逆で、そこにはまだ「何とかしてほしい」という希望があるのだ。
我が家には私の不安や荒んだ気持ちを洗い流してくれる小さなお医者さんがいる。
私が体調不良で横になっていると、
おかあさん、だいじょーぶ?ギューしよね!ギュー。もっと?好き好きギュー。
ありがとう!治ったよ
もう大丈夫?大丈夫ー?
と心配してくれる。子どもを見ていると何があってもケロッっとしていて、それでいて優しくて。まだ2歳なのに、私よりもずっとずっと頼もしく思える時がある。
この毎日不安な中、お腹の命・小さな命を何としても母親として守り抜きたい。
私達に対してだけ何とかしてくれれば良いとは思っていない。
皆、その存在、命を大切に思う誰かがいるのだから。
どうかもっとみんなに優しい世の中になりますように。
今、変わる時。今の人が、これからの人が、子ども世代が生きやすくなるように。
そのため何が必要か、残念なことだが国のトップに国民の生活実態もわからず方向性が定められないなら、今こそリアルな国民の声を聴いてほしい。